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【歯科医解説】ジルコニアインレーとは?メリット・デメリット5つを徹底解説

皆さん、こんにちは。

神戸市西区にある「おち歯科クリニック」の院長 越智敏幸です。

 

「虫歯の治療で、ジルコニアインレーってどうなの?見た目や耐久性が気になるけど、本当に良いの?」

こんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

実は、ジルコニアインレーは見た目の自然さと高い耐久性を兼ね備えた、現代の歯科治療における優れた選択肢の一つなんです。 この記事では、ジルコニアインレーとは何か、そのメリットとデメリットを5つずつ詳しく解説します。歯科医の解説のもと、虫歯治療の選択に悩む方々に役立つ情報をお届けします。

 

>>「【完全ガイド】ジルコニアとは|歯科用セラミックの選び方」はこちら

 

目次

ジルコニアインレーとは?人工ダイヤモンドの特徴

ジルコニアインレーとは?人工ダイヤモンドの特徴

ジルコニアインレーとは、虫歯治療に用いられる詰め物の一種です。従来の金属製の詰め物とは異なり、ジルコニアという素材を使用しています。ジルコニアは、人工ダイヤモンドとも呼ばれる非常に強度の高い素材で、自然な見た目と優れた耐久性を兼ね備えています。

ジルコニアの素材について

ジルコニアは、ジルコニウムという金属の酸化物から作られる素材です。ジルコニウムは、地殻中に豊富に存在する元素の一つで、その酸化物であるジルコニアは、高い強度と粘り強さを持っています。また、ジルコニアは生体親和性が高く、アレルギー反応を起こしにくいという特徴もあります。

インレー治療の基本

インレー治療とは、虫歯で損なわれた歯の一部を、詰め物で補う治療法です。虫歯を取り除いた後の穴に、型取りをして作製した詰め物を装着します。インレーは、虫歯の範囲が比較的小さく、歯の大部分が残っている場合に適しています。

ジルコニアインレーの特徴

ジルコニアインレーは、見た目の美しさと強度を兼ね備えた詰め物です。従来の金属製インレーと比べて、歯の色に近い白い色をしているため、目立ちにくく自然な仕上がりになります。また、ジルコニアは金属よりも軽量で、熱や冷たさに対する感受性が低いのも特徴です。

 

ジルコニアインレーの5つのメリット

ジルコニアインレーの5つのメリット

ジルコニアインレーには、従来の治療法と比べて多くのメリットがあります。ここでは、その中から特に重要な5つのメリットについて詳しく説明します。

金属を使わない治療が可能

ジルコニアインレーは、金属を使わずに治療ができるというメリットがあります。金属アレルギーをお持ちの患者様や、金属の詰め物が気になる方にとって、ジルコニアインレーは非常に魅力的な選択肢となります。金属を使わないことで、将来的に金属アレルギーが発症するリスクも避けることができます。

歯ぎしりや食いしばりがある奥歯でも使用可能

ジルコニアは、高い強度と粘り強さを持っているため、歯ぎしりや食いしばりがある奥歯でも使用することができます。これらのクセがあると、詰め物に大きな力がかかり、破損や脱離のリスクが高くなります。しかし、ジルコニアインレーは、このような強い力に耐えることができるため、長期的な使用が可能です。

金属アレルギーの心配がない

金属アレルギーは、金属製の詰め物を使用している患者様の中で、少なからず見られる問題です。金属アレルギーが発症すると、口内炎や歯茎の腫れなどの症状が現れ、不快感を伴います。ジルコニアインレーは、金属を使用していないため、金属アレルギーの心配がありません。アレルギー反応に悩まされることなく、安心して治療を受けていただけます。

金属より軽く精度が高い

ジルコニアは、金属と比べて非常に軽量な素材です。このため、装着した際の違和感が少なく、快適に使用することができます。また、ジルコニアインレーは、高い精度で作製されるため、歯とのフィット感が良く、隙間ができにくいというメリットもあります。これにより、虫歯の再発を防ぎ、長期的な歯の健康を維持することができます。

審美性に優れている

ジルコニアインレーは、歯の色に近い白い色をしているため、審美性に優れています。特に、目立つ部分の奥歯の治療には最適です。金属製の詰め物とは異なり、自然な見た目で、周囲の歯とも調和します。笑顔に自信を持てない方や、見た目を気にされる方にとって、ジルコニアインレーは大きな魅力となります。

 

ジルコニアインレーのデメリット5つ

ジルコニアインレーの5つのデメリット

ジルコニアインレーには多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットもあります。ここでは、ジルコニアインレーの主な5つのデメリットについて説明します。

費用が高い

ジルコニアインレーは、高品質な素材を使用し、精密な技工が必要なため、従来の治療法と比べて費用が高くなる傾向があります。保険適用外の自由診療となるため、全額自己負担となります。費用対効果を考慮し、患者様のご予算に合わせて治療方法を選択することが大切です。

歯よりも硬い

ジルコニアは、天然の歯よりも硬い素材です。このため、対合歯(かみ合わせる歯)を傷つけてしまう可能性があります。特に、長期的に使用する場合は、対合歯の磨耗に注意が必要です。定期的な診察を受け、必要に応じて対合歯の保護や調整を行うことが重要です。

治療完了まで時間がかかる

ジルコニアインレーは、精密な技工が必要なため、治療完了までに時間がかかります。通常、2回の通院が必要で、治療期間は2週間程度です。その間、仮の詰め物を装着することになります。治療期間が長いことを理解し、通院スケジュールを調整する必要があります。

調整や再製作が難しい

ジルコニアインレーは、一度装着すると調整や再製作が難しい素材です。微調整が必要な場合、ジルコニアを削ることは可能ですが、大幅な形状変更は困難です。また、破損した場合の再製作には、最初から型取りが必要となり、時間と費用がかかります。ジルコニアインレーを選択する際は、十分に検討し、慎重に決定することが大切です。

健康保険が適用されない

ジルコニアインレーは、現在、健康保険が適用されない自由診療となっています。このため、治療費は全額自己負担となります。治療費用は、歯科医院によって異なりますが、1歯あたり5万円から10万円程度が一般的です。費用面でのデメリットを理解し、治療方法を選択することが重要です。

 

ジルコニアインレーと他の素材との違い

ジルコニアインレーと他の素材との違い

ジルコニアインレーは、他の素材と比較していくつかの特徴があります。ここでは、ジルコニアインレーと他の代表的な素材との違いについて説明します。

セラミックインレーとの比較

セラミックインレーは、ジルコニアインレーと同様に、金属を使わない白い詰め物です。しかし、ジルコニアとセラミックにはいくつかの違いがあります。

▶強度の違い

ジルコニアは、セラミックよりも高い強度を持っています。このため、ジルコニアインレーは、奥歯の大きな力がかかる部分でも使用することができます。一方、セラミックインレーは、強度がやや劣るため、強い力がかかる場合には適していません。

▶透明度の違い

セラミックは、ジルコニアよりも透明度が高い素材です。このため、セラミックインレーは、より自然な見た目を実現することができます。一方、ジルコニアインレーは、やや不透明な白色をしているため、審美性では若干劣ります。

金属インレーとの比較

金属インレーは、金銀パラジウム合金やゴールドなどの金属を使用した詰め物です。ジルコニアインレーとは、いくつかの点で異なります。

▶審美性の違い

金属インレーは、銀色や金色をしているため、目立ちやすく審美性に欠けます。一方、ジルコニアインレーは、歯の色に近い白色をしているため、自然な見た目を実現することができます。

▶耐久性の違い

金属インレーは、高い強度と耐久性を持っています。適切に装着されれば、長期的に使用することができます。ジルコニアインレーも、高い強度を持っていますが、金属ほどの耐久性はありません。ただし、十分な耐久性があり、長期的に使用することができます。

 

ジルコニアインレーの治療の流れ

ジルコニアインレーの治療の流れ

ジルコニアインレーの治療は、通常2〜3回の通院で完了します。ここでは、ジルコニアインレーの治療の流れを順を追って説明します。

 初診・診断

まず、歯科医院で虫歯の診断を受けます。レントゲン撮影や視診、触診などで虫歯の位置や大きさ、深さを確認します。虫歯の状態によっては、他の治療法が適している場合もあります。ジルコニアインレーが適していると判断された場合、治療の説明を受け、同意して治療を開始します。

虫歯の除去と歯の形成

次に、虫歯を取り除き、詰め物を入れるための穴の形を整えます。麻酔をして痛みを抑えた上で、歯科用の器具で虫歯の部分を削り取ります。その後、詰め物が適切にはまるように、穴の形を整えます。この際、歯の削る量を最小限に抑えることが重要です。

印象採得とシェード選択

虫歯を取り除いた後、詰め物を作るための型取りを行います。歯型を取るために専用の口腔内カメラでスキャンをする、あるいは印象材を歯に押し当て、歯の形を正確に記録します。また、周囲の歯の色に合わせるために、シェードガイドを使って色を選択します。これらの情報を元に、技工所でジルコニアインレーが製作されます。

技工所での製作

歯科医院から送られた情報を元に、技工所でジルコニアインレーが製作されます。高品質のジルコニアブロックをCAD/CAMシステムで切削し、患者様の歯に合わせた形状に仕上げます。色調も指定されたシェードに合わせて調整します。完成したジルコニアインレーは、歯科医院に送られます。

仮封

ジルコニアインレーが完成するまでの間、歯の穴は仮封材で塞がれます。仮封材は、歯を保護し、冷たいものや熱いものによる刺激から歯を守ります。また、仮封材は装着が簡単で、痛みもほとんどありません。

装着・調整

ジルコニアインレーが完成したら、再度歯科医院を訪れ、装着します。仮封材を取り除き、ジルコニアインレーが歯にぴったりとはまるか確認します。必要に応じて微調整を行い、かみ合わせを確認します。問題がなければ、接着剤で固定します。

メンテナンス

ジルコニアインレーの装着が完了したら、定期的なメンテナンスが重要です。歯磨きやデンタルフロスでの清掃に加え、定期的な歯科健診を受けることが大切です。早期に問題を発見し、適切な処置を行うことで、ジルコニアインレーを長持ちさせることができます。

 

ジルコニアインレーの適応症例

ジルコニアインレーの適応症例

ジルコニアインレーは、さまざまな症例に適用できる治療法ですが、特に以下のような場合に適しています。

小〜中程度の虫歯

虫歯の大きさが小さい〜中程度の場合、ジルコニアインレーが適しています。虫歯が歯の大部分を占めている場合は、詰め物ではなくクラウン(被せ物)が必要となります。ジルコニアインレーは、虫歯を取り除いた後の穴が、おおむね歯の全体の3分の1以下の場合に適用可能です。

金属アレルギーがある方

金属アレルギーをお持ちの方は、金属を使用しないジルコニアインレーが適しています。金属アレルギーは、金属が口腔内に触れることで発症し、口内炎や歯茎の腫れ、かゆみなどの症状が現れます。ジルコニアは金属を含まないため、金属アレルギーの心配がありません。

審美性を重視する方(奥歯)

見える部分の奥歯の虫歯治療には、審美性の高いジルコニアインレーが適しています。ジルコニアは、歯の色に近い白い色をしているため、目立ちにくく、自然な見た目を実現できます。金属の詰め物と比べて、審美性が格段に優れています。

噛み締めや歯ぎしりがある方

噛み締めや歯ぎしりのクセがある方は、詰め物に大きな力がかかるため、強度の高いジルコニアインレーが適しています。ジルコニアは、セラミックよりも高い強度を持ち、金属に近い強度があります。そのため、噛み締めや歯ぎしりによる詰め物の破損や脱離のリスクを軽減できます。

以上のような症例では、ジルコニアインレーが特に有効です。ただし、適応症例はこれらに限定されるわけではありません。虫歯の状態や患者様のご要望に応じて、歯科医師が最適な治療法を提案します。ジルコニアインレーの適用については、歯科医師とよく相談することが大切です。

 

ジルコニアインレーの費用と保険適用について

ジルコニアインレーの費用と保険適用について

ジルコニアインレーの費用は、患者様にとって関心の高い話題です。ここでは、ジルコニアインレーの平均的な費用と、保険適用の有無について説明します。

ジルコニアインレーの平均的な費用

ジルコニアインレーは、高品質な素材を使用し、精密な技工が必要なため、費用は比較的高額になります。一般的に、1本あたりの費用は5万円から10万円程度が相場です。ただし、歯科医院によって費用は異なるため、事前に確認することが大切です。

保険適用外の理由

現在、ジルコニアインレーは保険適用外の自由診療となっています。その理由は、ジルコニアインレーが、強度と審美性を重視した高品質な治療法であり、従来の保険適用の治療法と比べてコストが高いためです。保険適用の治療法では、ジルコニアインレーのような高品質な素材や技工を使用することが難しいのが現状です。

費用対効果の考え方

ジルコニアインレーは、費用が高額である一方、長期的な観点から見ると費用対効果が高い治療法だと言えます。ジルコニアインレーは、強度と耐久性に優れているため、長期間使用することができます。また、審美性が高いため、見た目の美しさを長く維持できます。一度の治療で長期的に使用できるため、トータルの費用を考えると、決して高くない治療法だと言えるでしょう。

ただし、費用は患者様の経済的な負担になることも事実です。ジルコニアインレーを選択する際は、費用対効果を考慮しつつ、ご自身の予算に合わせて検討することが大切です。場合によっては、他の治療法を選択することも検討しましょう。歯科医師と相談しながら、最適な治療法を選択することが重要です。

 

ジルコニアインレーの寿命と長持ちさせるコツ

ジルコニアインレーの寿命と長持ちさせるコツ

ジルコニアインレーは、適切なケアを行うことで長持ちさせることができます。ここでは、ジルコニアインレーの寿命と、長持ちさせるためのコツについて説明します。

ジルコニアインレーの平均的な寿命

ジルコニアインレーの寿命は、患者様の口腔内の状態や使用状況によって異なります。適切なケアを行えば、10年以上も使用できる場合があります。一方で、口腔内の衛生状態が悪い場合や、強い力が加わる場合は、寿命が短くなることもあります。

日々のケア方法

ジルコニアインレーを長持ちさせるためには、日々のケアが大切です。具体的には、以下のようなケアを行いましょう。

  • 歯磨き:1日2回以上、丁寧に歯磨きを行います。インレーの周囲は特に念入りに磨きます。
  • デンタルフロス、歯間ブラシ:歯と歯の間は、デンタルフロス、歯間ブラシを使って清掃します。

これらのケアを毎日継続することで、ジルコニアインレーの寿命を延ばすことができます。

定期的なメンテナンスの重要性

ジルコニアインレーを長持ちさせるためには、定期的な歯科健診とクリーニングが重要です。歯科医院で、インレーの状態をチェックし、必要に応じて調整やクリーニングを行います。小さな問題を早期に発見し、適切な処置を行うことで、インレーの寿命を延ばすことができます。

避けるべき生活習慣

ジルコニアインレーの寿命を縮めてしまう生活習慣があります。以下のような習慣は避けるようにしましょう。

  • 硬いものを噛む:硬いものを噛むと、インレーに大きな力がかかり、破損のリスクが高くなります。
  • 歯ぎしり:歯ぎしりの習慣があると、インレーに大きな力がかかり、寿命が短くなります。
  • 歯磨きが不十分:歯磨きが不十分だと、虫歯や歯周病のリスクが高くなり、インレーの寿命が短くなります。

これらの習慣を改善することで、ジルコニアインレーの寿命を延ばすことができます。

トラブル時の対処法

万が一、ジルコニアインレーにトラブルが発生した場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。破損やはずれなどのトラブルは、放置すると悪化する可能性があります。早期に適切な処置を行うことで、大きなトラブルを防ぐことができます。

 

ジルコニアインレー後の痛みやしみる症状について

ジルコニアインレー後の痛みやしみる症状について

ジルコニアインレーの治療後、痛みやしみる症状が現れることがあります。ここでは、これらの症状の原因と対処法について説明します。

装着直後の違和感や痛み

ジルコニアインレーを装着した直後は、違和感や痛みを感じることがあります。これは、歯が新しい環境に適応するための反応で、一時的なものです。数日で症状は改善されますが、痛みが強い場合や長引く場合は、歯科医院に相談しましょう。

冷たいものや熱いものでしみる原因

ジルコニアインレーを装着した歯が、冷たいものや熱いものでしみる場合があります。これは、インレーの装着によって歯の感覚が一時的に過敏になっているためです。また、インレーの装着が不完全で、隙間ができている場合も、しみる原因になります。

痛みやしみる症状への対処法

痛みやしみる症状への対処法は以下の通りです。

  • ・時間の経過を待つ:多くの場合、時間が経てば症状は改善します。
  • ・歯磨きを丁寧に行う:歯磨きを丁寧に行うことで、症状を和らげることができます。
  • ・痛み止めを使用する:市販の痛み止めを使用して、痛みを和らげることができます。
  • ・しみる原因を避ける:冷たいものや熱いものなど、しみる原因を避けることで、症状を和らげることができます。

これらの対処法で症状が改善されない場合は、歯科医院に相談しましょう。

歯科医院への再診が必要な場合

以下のような場合は、歯科医院への再診が必要です。

  • ・痛みが強く、長引く場合
  • ・しみる症状が改善されない場合
  • ・インレーがはずれた、または破損した場合
  • ・インレー周囲に虫歯ができた場合

これらの症状を放置すると、状態が悪化する可能性があります。早めに歯科医院で診察を受け、適切な処置を行うことが大切です。

 

ジルコニアインレーに関する <よくある質問>

ジルコニアインレーに関する よくある質問

ジルコニアインレーについては、患者様からよくいただく質問があります。ここでは、そのような質問にお答えします。

ジルコニアインレーは何年もつの?

ジルコニアインレーの寿命は、患者様の口腔内の状態や使用状況によって異なります。適切なケアを行えば、10年以上も使用できる場合があります。定期的なメンテナンスと良好な口腔衛生状態を保つことが、ジルコニアインレーを長持ちさせるポイントです。

ジルコニアインレーは白く目立たない?

ジルコニアインレーは、天然の歯の色に近い白い色をしているため、目立ちにくいのが特徴です。他の人から見ても、治療した歯とわかりにくいので、審美性に優れています。ただし、完全に歯の色と同じというわけではないので、気になる場合は歯科医師に相談しましょう。

ジルコニアインレーは歯を削る量が多い?

ジルコニアインレーは、虫歯の部分を取り除いた後に装着するため、健康な歯質を過度に削る必要はありませ歯を削る量は、虫歯の大きさによって異なりますが、なるべく歯を残す方向で治療が行われます。

ジルコニアインレーは痛みがある?

ジルコニアインレーの治療では、麻酔を使用するため、治療中の痛みはほとんどありません。治療後に痛みを感じることはありますが、多くの場合、数日で改善します。痛みが強い場合や長引く場合は、歯科医院に相談しましょう。

ジルコニアインレーは保険が効く?

現在、ジルコニアインレーは保険適用外の治療法です。そのため、治療費は全額自己負担となります。治療費は歯科医院によって異なりますが、1歯あたり5万円から10万円程度が相場です。

ジルコニアインレーとセラミックインレーの違いは?

ジルコニアインレーとセラミックインレーは、どちらも白い詰め物ですが、材質が異なります。ジルコニアの方が、強度と耐久性に優れています。一方、セラミックの方が、透明度が高く、より自然な見た目を実現できます。どちらを選ぶかは、歯の状態や患者様の希望によって決まります。

ジルコニアインレーは取り外しできる?

ジルコニアインレーは、歯に接着剤で固定するため、自分で取り外すことはできません。取り外しが必要な場合は、歯科医院で削って除去します。そのため、頻繁に取り外しを行うと、歯に負担がかかるため、できるだけ避けるべきです。

 

まとめ:ジルコニアインレーの特徴と選択のポイント

まとめ:ジルコニアインレーの特徴と選択のポイント

ここまで、ジルコニアインレーについて詳しく説明してきました。最後に、ジルコニアインレーの特徴と選択のポイントをまとめておきましょう。

ジルコニアインレーの主なメリット

  • 審美性に優れ、自然な見た目を実現できる
  • 金属アレルギーの心配がない
  • 強度と耐久性が高い
  • 歯ぎしりや食いしばりがある方にも適している

ジルコニアインレーは、見た目の美しさと機能性を兼ね備えた優れた治療法です。特に、金属アレルギーの方や審美性を重視する方にとって、大きなメリットがあります。

考慮すべきデメリット

  • 保険適用外のため、費用が高い
  • 治療完了までに時間がかかる
  • 歯の削る量が多い場合がある

ジルコニアインレーのデメリットとしては、費用と治療期間が挙げられます。保険適用外の治療法なので、費用は全額自己負担となります。また、治療完了までに2〜3回の通院が必要で、時間がかかります。

ジルコニアインレーが向いている患者様

  • 虫歯の範囲が比較的小さい方
  • 審美性を重視する方
  • 金属アレルギーがある方
  • 歯ぎしりや食いしばりのクセがある方

ジルコニアインレーは、虫歯の範囲が小さい〜中程度の方に適しています。また、審美性を重視する方や金属アレルギーがある方にもおすすめです。歯ぎしりや食いしばりのクセがある方にも、強度と耐久性の高いジルコニアインレーは適しています。

将来を見据えた治療選択

ジルコニアインレーは、初期費用は高くなりますが、長期的な視点で見ると費用対効果の高い治療法だと言えます。耐久性が高く、長持ちするため、頻繁に治療を繰り返す必要がありません。将来を見据えた治療選択として、ジルコニアインレーは検討に値する選択肢の一つです。

歯科医との相談の重要性

ジルコニアインレーを選択するかどうかは、患者様ご自身で決めることですが、歯科医師との相談が重要です。虫歯の状態や口腔内の状況、ご予算などを総合的に考慮し、最適な治療法を選択することが大切です。気になる点やご不明な点があれば、遠慮なく歯科医師に相談しましょう。

 

おち歯科クリニックでは、患者様お一人おひとりのお口の状態や希望に合わせて、最適な治療法をご提案しています。ジルコニアインレーをご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。

皆様のご来院をお待ちしております。

 

おち歯科クリニック

院長 越智 敏幸