口腔機能ケア

0~100歳まで、
人生に寄り添う
「食べる力」をサポート
Oral function
「食べる力」は、噛む・飲み込むといったお口の機能が正しく働くことで支えられています。この力は、乳幼児期から高齢期まで、年齢や生活環境によって大きく変化します。
当院の口腔機能ケアでは、それぞれのライフステージに合わせた口腔機能の評価とサポートを行っています。むし歯や歯周病の治療だけでなく、「しっかり噛めているか」「正しく飲み込めているか」「食事を楽しめているか」といった視点から、一人ひとりの「食べる力」を総合的に支えることを大切にしています。
当院が「食べる力」を
大切にしている理由

「食べる力」は、私たちが健康に生きていくための基本となる大切な力です。しっかり噛み、安全に飲み込めることは、栄養をきちんと摂ることにつながり、成長や体力の維持、全身の健康を支えます。
しかし、口腔機能の低下や発達の遅れは、自覚しにくく、気づかないうちに進行してしまうことも少なくありません。その結果、食事の偏りや誤嚥、体力低下など、さまざまな影響を引き起こす可能性があります。
当院では、「食べられる口をつくること」が健康・栄養ケアの土台であると考え、年齢を問わず口腔機能に目を向けた診療を行っています。治療だけでなく、予防や生活に寄り添ったサポートを通して、生涯にわたって食べる喜びを守ることを大切にしています。
「食べる力」とは
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咀嚼力(そしゃくりょく)
咀嚼力とは、食べ物をしっかり噛み砕き、飲み込みやすい状態にする力のことです。歯や噛み合わせ、あごの動き、舌や頬の筋肉がバランスよく働くことで、効率よく食べ物を細かくすることができます。咀嚼力が低下すると、食事に時間がかかったり、硬いものを避けるようになり、栄養の偏りにつながることもあります。
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嚥下力(えんげりょく)
嚥下力とは、噛み砕いた食べ物や飲み物を、安全にのどから食道へ送り込む力のことです。舌やのどの筋肉が正しく連携することで、むせることなくスムーズに飲み込むことができます。嚥下力が低下すると、食事中にむせやすくなったり、誤嚥のリスクが高まるため、早めの確認とサポートが重要です。
世代ごとの「食べる力」サポート
妊娠期・乳幼児期

妊娠期から乳幼児期は、「食べる力」の土台がつくられるとても大切な時期です。妊娠中はホルモンバランスの変化や生活リズムの変化により、お口のトラブルが起こりやすくなります。また、ママのお口の環境は、生まれてくる赤ちゃんのお口の健康にも影響を与えると考えられています。
乳幼児期には、噛む・飲み込む・舌や唇を使うといったお口の機能が少しずつ発達していきます。この時期に正しいお口の使い方を身につけることは、将来の歯並びや噛み合わせ、食べる力の発達につながります。
当院では、妊娠期の歯科検診から乳幼児期のお口の成長チェックまで、ライフステージに合わせたサポートを行っています。
妊娠期によくみられる症状
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歯ぐきが腫れやすい・
出血しやすい -
つわりで歯みがきがつらくなる
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食事回数が増え、
むし歯ができやすい -
口の中がネバつく、乾きやすい
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歯ぐきの違和感や痛みを感じる
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口臭が気になる
乳幼児期によくみられる症状
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よくむせる、
飲み込みにくそうにする -
食べ物をうまく噛めない
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舌を前に出すくせがある
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口を開けたままのことが多い
(口呼吸) -
離乳食がなかなか進まない
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食べるのに時間がかかる
当院のサポート

- マイナス1歳からの予防歯科
妊婦歯科健診、マタニティ期の口腔ケア指導、生まれてくる赤ちゃんのむし歯予防アドバイス - 授乳・離乳食・口発達ケア
離乳食の進め方に合わせた「食べる機能」や足指の使い方・姿勢などの発達サポート - 親子で楽しむ習慣化
フッ素塗布や定期健診のほか、仕上げみがきのやり方・コツをスタッフが丁寧に伝授
妊娠期にご自宅でできるケア
- 体調のよい時間帯に、無理のない範囲で歯みがきを行う
- 歯みがきがつらい時は、うがいだけでも行いお口を清潔に保つ
- 食事や間食の回数が増えるため、だらだら食べを控える
- フッ素配合歯みがき剤を活用し、むし歯予防を意識する
- お口の違和感や歯ぐきの腫れを感じたら早めに歯科で相談する
乳幼児期にご自宅でできるケア
- 食事の際は、よく噛む様子を見守り、丸のみを防ぐ
- 離乳食は月齢や発達に合わせて、かたさや大きさを調整する
- 食事中の姿勢を整え、足が床や足台につく環境をつくる
- 口をしっかり閉じて食べる習慣を意識する
- 遊びの中で口を動かす(吹く・舌を動かす)機会を増やす
- 仕上げみがきを習慣化し、歯に触れることに慣れさせる
学童・思春期

学童期から思春期にかけては、顎や歯並びが大きく変化し、永久歯が生えそろう大切な時期です。この時期の「食べる力」やお口の使い方は、将来の歯並びや噛み合わせ、口腔機能の安定に大きく影響します。
一方で、早食いや丸のみ、噛む回数の減少、口呼吸などの習慣が身につきやすく、口腔機能の発達が十分に進まないこともあります。見た目には問題がなくても、食べ方やお口の使い方に偏りが出やすい時期です。
当院では、成長段階や生活習慣をふまえながら、必要に応じて口腔機能のチェックやトレーニング、歯列の成長を考えたサポートを行っています。
学童・思春期によくみられる症状
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噛む回数が少ない
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食事中に口を開けたまま噛む
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早食い・丸のみの傾向がある
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歯並びや噛み合わせが気になる
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口呼吸が習慣化している
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発音が不明瞭なことがある
当院のサポート

- 口育指導
MFT(口腔筋機能療法)を取り入れ、ぽかん口・口呼吸・異常嚥下(間違った飲み込み)の改善を指導 - 歯並びと咬み合わせの早期チェック
成長期に応じた小児矯正や、将来を見据えた咬み合わせの管理 - ライフスタイルに合わせたセルフケア伝授
部活動や塾で忙しくなる時期のブラッシング指導や、スポーツ用マウスガードの製作
学童・思春期にご自宅でできるケア
- 食事の際は「よく噛む」ことを意識し、早食いを控える
- 一口量を多くしすぎず、丸のみにならないよう声かけをする
- 食事中の姿勢を整え、足が床につく環境をつくる
- 口を閉じて噛むことを意識し、口呼吸になっていないか確認する
- 硬さや食感のある食材を取り入れ、噛む機会を増やす
- スマートフォンやテレビを見ながらの「ながら食べ」を控える
- 正しい歯みがき習慣を身につけ、保護者の仕上げ確認を行う
成人期

成人期は、仕事や家事、育児などで生活が忙しくなり、知らないうちに「噛む力」や「飲み込む力」が低下し始めることがあります。むし歯や歯周病、噛み合わせの変化、歯の欠損などが重なることで、食べ方や噛み方に偏りが生じやすい時期でもあります。
「硬いものが噛みにくい」「食事中に疲れやすい」「むせることが増えた」といった症状は、口腔機能の変化のサインかもしれません。
当院では、治療だけでなく、噛む・飲み込むといった機能面にも目を向け、将来の健康を見据えた口腔機能のチェックとサポートを行っています。
成人期によくみられる症状
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硬いものが噛みにくくなった
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食事中に疲れやすい
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噛む側が偏っている
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食べるスピードが早く、
よく噛めていない -
口の乾燥や違和感を感じる
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むせることが増えてきた
当院のサポート

- 歯周病・むし歯の根本改善
精密な歯石除去やクリーニングに加え、咬み合わせや唾液分泌機能の評価・改善 - 食生活・生活習慣へのアプローチ
顎関節症や歯ぎしり・食いしばりの対策、マウスピース療法 - 働く世代の予防プログラム
忙しい方向けの短時間で効果的な定期メンテナンスと、自宅でできる口腔機能トレーニングのご提案
成人期にご自宅でできるケア
- 食事の際はよく噛み、噛む回数を意識する
- 片側だけで噛む癖を避け、左右バランスよく噛む
- 早食いや丸のみを控える
- 食事中の姿勢を整え、前かがみにならないよう意識する
- 口の乾燥を防ぐため、こまめな水分補給を心がける
- 歯周病予防のため、丁寧な歯みがきと定期的な歯科受診を行う
高齢期

高齢期になると、噛む力や飲み込む力、舌や唇の動きなど、お口の機能が少しずつ低下していきます。こうした変化は自覚しにくく、「年齢のせい」と見過ごされがちですが、放置すると食事量の減少やむせ、誤嚥などにつながることがあります。
このようなお口の機能低下がみられる状態を口腔機能低下症といいます。早めに気づき、適切なケアを行うことで、進行を防ぎ、「食べる」「話す」といった日常生活の質を保つことができます。
当院では、お口の状態や生活環境に合わせて、無理のない範囲で口腔機能の評価とサポートを行い、食事を楽しめる毎日を支えます。
高齢期によくみられる症状
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食事中によくむせる
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噛めない食品が増えた
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食べこぼしが多い
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滑舌が悪くなった
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食事量が減った
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義歯が合わず噛みにくい
当院のサポート

- オーラルフレイル(お口の衰え)予防
むせ込み・滑舌低下・噛みにくさの早期発見と、専門機器を用いた機能検査 - お口のトレ・リハビリ指導
パタカラ運動や唾液腺マッサージなど、食べる力・飲み込む力を維持する個人メニューの作成 - 訪問歯科・通院サポート
入れ歯の精密な調整・新調や、通院が難しくなった際のご自宅・施設への訪問診療体制
高齢期にご自宅でできるケア
- 食事はよく噛み、ゆっくり時間をかけて行う
- むせやすい場合は、姿勢を整えて食事をする
- 口を動かす体操や、舌を使う運動を取り入れる
- 口の乾燥を防ぐため、こまめに水分補給を行う
- 義歯を使用している場合は、正しく装着し清潔を保つ
- 食後や就寝前の口腔ケアを丁寧に行う
- 気になる変化があれば早めに歯科で相談する
食育・良食

毎日の「食べること」は、噛む力や飲み込む力を育て、保つための大切な時間です。どんな食べ物を、どのように食べるかは、お口の健康や全身の健康に大きく関わります。
当院では、栄養バランスだけでなく、噛む回数や食べ方、食事の姿勢にも目を向けた「良食(りょうしょく)」を大切にしています。
よく噛んで食べる習慣は、口腔機能の維持・向上につながり、むし歯や歯周病の予防にも役立ちます。年齢や生活スタイルに合わせた食事の工夫を取り入れることで、無理なく「食べる力」を育て、将来まで健康なお口を保つことができます。
当院は、歯科の立場から食育をサポートし、毎日の食事が健康につながるようお手伝いします。
歯を丈夫にする食べ物
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良質のタンパク質
歯の基礎の材料
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カルシウム
石灰化のための材料
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リン
石灰化のための材料
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ビタミンA
歯のエナメル質の土台を仕上げる材料
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ビタミンC
歯の象牙質の土台を仕上げる材料
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ビタミンD
カルシウムの代謝や石灰化の調整役
正しい食べ方とは
毎日の食事は、「何を食べるか」だけでなく「どのように食べるか」がとても大切です。
噛む回数、食べ方、姿勢を意識することで、歯や顎の健やかな発達だけでなく、消化・集中力・全身の健康にもつながります。
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一口量は控えめに
口いっぱいに詰め込まず、少量ずつ食べましょう。
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口を閉じて噛む
口呼吸を防ぎ、唇や頬の筋肉を正しく使えます。
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左右バランスよく噛む
片側ばかりで噛まず、両側を均等に使うことが大切です。
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ながら食べをしない
テレビやスマートフォンを見ながらの食事は、噛む回数が減りがちになります。
- Point.01噛む回数の目安
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- 一口につき20~30回を目標に噛みましょう
- 食材がやわらかく感じ、自然に飲み込めるまで噛むことが大切です
- よく噛むことで、顎や口まわりの筋肉が育ち、唾液がたくさん出てむし歯予防になります。また、消化がよくなり胃腸への負担が減ります。
※お子さまの場合は「回数」にこだわりすぎず、ゆっくりよく噛む習慣を身につけることが大切です。
- Point.02食事の正しい姿勢
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- 背筋を伸ばして座る
- 足の裏が床(または足台)につく
- 机と体の距離はこぶし1つ分
- お皿は手前に引き寄せ、顔を近づけすぎない